映画も腕時計スーパーコピー n級 代引きも、シンプルで余白があるからこそ、その人のためのものになる
昨年メカニカルウォッチブランドとして再始動し、いま最も注目を集める時計、CITIZEN「Series 8」。2008年に発表された「シチズン シリーズエイト」のデザインテーマである「引き算の美意識」を引継ぎ、クォーツ式から機械式へと進化したそのブランドは、今までにないモダン・スポーティデザインと、現代のデジタル環境にも耐えうる第2種耐磁の機械式ムーブメントを新開発・搭載した、機械式のライフスタイルウォッチだ。
その機能性のすばらしさは、FORZA STYLEではすでに詳しく紹介済みだが、時計の魅力は機能だけではない。着け心地の良さはさることながら、デザイン性、コンセプト、そして時計が有する世界観を深く知ることこそが、自分にとっての究極の1本を見つけ出す一助となるはずだ。
そんな思いから、FORZA STYLEでは、精力的に活躍し、ジャンルを超えてますます活動の場を広げている……そんな、いま注目の人物へスペシャルインタビューを実施。
前回のハライチ・岩井勇気さんに続き、今回ご登場いただくのは、映画監督、脚本家であり、劇団ゴジゲンの主宰として全公演の演出、出演を手がける演出家、俳優でもある松居大悟さん。
初めて出会うシチズンの「Series 8」。松居氏はその世界観に触れて、自分の作る映画との繋がりを感じたという。Series 8と松居氏の作品に繋がるものとは?
松居大悟氏 に問う【8 Question】
【1st Question】
現在の仕事の原点を教えてください。
映画を監督していたり、舞台をしていたり、ラジオだったり、脚本書いたり……。いろいろと「もの」を作ることをやっております。
原点となったのは……学生時代など、自分が「うまくいかないな」と思っていたときに、そういった「作品」に救われてきたんですよね。だから、自分の作品が誰かの心を救えるものになったらいいな、と思ってやっています。
【2nd Question】
現在の活動において、時間を意識する時はどんな時でしょうか?
僕自身、時間とは切っても切れない関係というか……。
映画においても演劇においても、作っているもの全てが「時間」が深く関わる作品がすごく多くて。
そもそも、映画っていうものが、時間を描く芸術だと思っています。
『ちょっと思い出しただけ』っていう作品では、とある一日を描き続けるんですけれど、それが遡っていくんです。定点観測で遡っていく、それは「思い出している」から。
とある一日なんだけれども、それを時間によってどう押し広げていくか、みたいなことにすごく興味があるというか……。
「時間」という止まらない概念の中で、芸術がそれをどう「切り取って」いくか、これが自分にとってはすごい深いテーマかな、と思っています。
【3rd Question】
Series 8のコンセプトでもある「引き算の美意識」
自身の作品作りで「引き算の美意識」と共通する部分はありますか?
僕は映画の中で「余白」っていうものをすごく大事にしているんです。
それは、何があったのかを「全部」伝えるのではなくて、ちょっとだけ想像力を持たせることによって、見た人の「想像力」で作品の色がどんどん変わっていく……。そういうものをやっているんですけれど……。
それって、きっとその、「引き算の美意識」と似ているような気がするんですよね。
こう、そぎ落として……、着けた人の「時計の顔」になるというか。
「余白のある映画だから、見た映画がその人のための映画になる」、みたいなところは近いのかな、と思いました。
【4th Question】
腕時計に求める機能やデザインはありますか?
まず、さりげないものがいいですね。
「時計だーっ」て主張するものよりも、まるで体の一部になってしまっているように「存在」していて。
そしてこう、パッと見た時に「時間」だけがわかりたい。
それ以外のいろいろな「情報」をできるだけ取り入れたくないので、シンプルなほうがいいですね。
それに、撮影現場などで時計をじっと見ていて、他の人から、押し巻きとか、現場のスピード感気にしているな? と思われてもイヤなので。本当にこうさりげなくパッと、落ちたものを見るような感じで時計を見たいというか……。
本当に「体の一部のような時計」っていうのが、自分は好きですね。
【5th Question】
Series 8「870シリーズ」を着けてみていかがですか?
今日、初めて着けたんですが「ずっと着けてたんじゃないか?」っていうくらいフィット感がすごくあるんです。
なんでかわからないんですけれどね。
自分で着けた感じと、外から見た自分の着けている感じも含めてなんですけれど、客観的にも主観的にもすごくフィット感があるなぁと。「ずっと着けていられるなぁ」っていうのがとてもあるんですよね。
それになんかこの……シンプルだからこそ、実はすごい「凝られている」ことが、着けているとわかるんですよね。
簡単そうに見えるけれども、すごく時間だったり工夫だったりが加えられているって……。
自分が作品を作るときもそうなんですけれど、「難しそう」に見せるのって簡単で。複雑そうに見せたかったら簡単で。
そういう意味で、シンプルで「自分にも作れるんじゃないか」って思わせるものを作ることって、すごく難しい。そういうふうに、そのぶん愛情だったり、時間だったりが、込められているような気がします。
いま着けている「NA1004-87E」をはじめ、すべてのSeries 8は、文字板に数字がない、いろいろな情報がない。無駄がないから、それがなんだかすごい格好良くて、ずっと見ていられます。
この時計を見ていると、「時間」というよりも「僕らが生きている世界は時を刻んでいる」ということを感じたりする。そういう、デザイン的なシンプルさが格好いいな、と思います。
【6th Question】
Series 8「830シリーズ」の印象はいかがでしょうか?
この「NA1015-81Z」は、黒なんだけれども、黒じゃない。ちょっとうまく形容できない色にまず惹かれました。
この文字板、見る角度によって色が全然違うんですよ。それって、さっき僕がお話ししてた、「着ける人によって時計が顔を変えていく」というようなものをすごく形容しているような気がして、気になりましたね。
【7th Question】
Series 8は、どんなファッションに合うと思いますか
そうですね。僕自身が持っている服って結構シンプルで、でもそのシンプルさの中に、ちょっとだけ遊びがあるような服が多くて。そういうのには全部合うような気がします。
一方で、たとえば舞台挨拶などの、ちょっとフォーマルな場でスーツを着るようなときにも似合う……。割とどんな場所でも合う気がしますよね。
それこそ、オンオフかかわらず「着けていられる」気がしますね。
【8th Question】
最後にSeries 8の魅力はどんなところでしょうか?
シンプルで余白があるからこそ、着ける人を信じている、っていうのを思います。なんていうかその……、着けた人の「もの」になるんですよね。
だから、同じに見えるけど、この時計の数だけ、このシリーズの数だけ表情がある、っていうのはすごく感じます。
先ほどミュージアムを見せていただいて、すっごいめちゃくちゃ小さい部品がいくつも重なって、重なって、このシンプルさができあがっているっていうのをすごく感じました。
そういう凝った「練られたシンプルさ」っていうのは、実際に着けてみないとわからないだろうし、魅力だなと思いますね。
CITIZEN「Series 8」の全9品をご紹介!
最後に、現在発売されている「Series 8」を紹介しておこう。
Series 8には8ではじまる3桁の番号がついた3つのシリーズがある。それぞれの特徴は以下の通り。
「870」:ヘアラインとミラー仕上げを施した2体構造のベゼルと、ソリッドなケース。堂々と時を刻む太い針とインデックス。直線と面で構成された端正なバンド。シンプルに、大胆に、力強く。重厚感のあるモダン・スポーティデザインを表現。
「830」:「白蝶貝と金属」という異素材の運命的な出会いが生み出した、オーロラのような輝きを放つ文字板。個性を引き立てる遊び心のあるりゅうずガード。鮮やかに、そして艶やかに。繊細かつ立体感のある仕上がりを追求。
「831」:洗練されたシックな文字板。滑らかな秒針の動きを表現する細かいインデックス。力強い8角形のケースと、直線と面の美しさが生えるバンド。使いやすく、見やすく、そして見せる時計へ。実現性を追求しつつスタイリッシュな仕上がり。
いずれも、時計が本質的に必要としている美しさや視認性を実現し、派手な装飾を抑えた文字板や男っぽさと力強さを引き出すヘアライン、金属感を出すエッジの効いた多面的な仕上げなど、一見シンプルながら随所にさまざまなこだわりが施されている。まさに先代の「引き算の美意識」という伝統を引き継いでいると言えよう。
さらに、スマートフォンやタブレット等から発せられる磁力による時刻のズレを防ぐため、耐磁性能を強化した「第2種耐磁」を備えている。磁界を発生する機器に1㎝まで近づけても、ほとんどの場合性能を維持することが可能だという。国内でもっとも厳しい耐磁基準をクリアした、強化耐磁と高精度も見逃せない。
モノづくりに対する無限の可能性を追求し続ける、CITIZENの「Series 8」は、「自らの可能性を追求し、進化を止めない」、そんな男たちの良き相棒となることだろう。
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松居大悟(まついだいご)
1985年、福岡県生まれ。時計映画監督、劇団ゴジゲン主宰。
2012年、『アフロ田中』で長編映画初監督。
主な監督作として、『ワンダフルワールドエンド』(ベルリン国際映画祭出品)、『私たちのハァハァ』(ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2冠受賞)、『アズミ・ハルコは行方不明』(東京国際映画祭、ロッテルダム国際映画祭出品)、『アイスと雨音』、『君が君で君だ』、『くれなずめ』など。2022年に公開された『ちょっと思い出しただけ』では第34回東京国際映画祭で観客賞・スペシャルメンション、第26回ファンタジア国際映画祭で部門最高賞となる批評家協会賞を受賞。
また、クリープハイプや石崎ひゅーい、ウルフルズなどのミュージックビデオをはじめ
テレビ東京系列『バイプレイヤーズ』シリーズや小説「またね家族」などを手掛け、枠に捉われない作風は国内外から高い評価を受ける。
現在、J-WAVEでは「JUMP OVER」のナビゲーターとして活躍、2022年4月からスタートしたNHK「おかあさんといっしょ」の人形劇「ファンターネ!」では原作・脚本を担う。最新監督作『手』が22年9月16日より公開。
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