log

グランドセイコーも奮闘! ジュネーブ・ウォッチメイキング・グランプリ 2022の受賞作を紹介

2024年12月05日 | 未分類

グランドセイコーも奮闘! ジュネーブ・ウォッチメイキング・グランプリ 2022の受賞作を紹介
  「ジュネーブ・ウォッチメイキング・グランプリ(GPHG)」が2022年度も開催された。“時計界のアカデミー賞”と称されるこのイベントでは、スイスに限らずさまざまな国の時計ブランドが脚光を浴びた。ジュネーブで11月10日に行われた授賞式では、グランドセイコーの「Kodo コンスタントフォース・トゥールビヨン SLGT003」が特別賞を受賞し、注目を集めた。

  


  “スーパーコピー時計 激安 代引き界のアカデミー賞”とも称される、「ジュネーブ・ウォッチメイキング・グランプリ(GRAND PRIX D'HORLOGERIE DE GENÈVE=GPHG)」。2022年11月10日、ジュネーブで授賞式が行われ、各部門ごとに分かれた計20本の時計と、ひとりの人物が栄光に輝いた。

  


  特に注目すべきは、グランドセイコー初のコンプリケーションモデルである「Kodo コンスタントフォース・トゥールビヨン SLGT003」が、特別賞の「クロノメトリー賞」を受賞したことだ。グランドセイコーは21年のGPHGでも「ヘリテージコレクション SLGH005」がメンズウォッチ賞を受賞し、世界からの評価が高まってきていることの表れでもある。

  ブランドのユニークな発想と叡智が結集した、個性豊かな作品の数々を見てゆこう。

  金の針賞(“Aiguille d’Or” Grand Prix)は、GPHGの最高賞だ。受賞したMB&F「レガシー・マシン シーケンシャル エヴォ」は、同社初のクロノグラフウォッチ。2セット分の積算計とプッシャーが示す通り、ふたつのクロノグラフ機構が搭載されている。

  それだけではなく、9時位置にはふたつのクロノグラフを同時に制御するためのプッシュボタン、ツインバーターが配されており、これによって自由自在に計時を行うことができる。ジルコニウム製のケースには、大きなドーム型サファイアクリスタルが取り付けられ、このユニークな複雑機構をあらゆる角度から楽しむことができる。

  


  レディースウォッチ賞(Ladies’ Watch Prize)に輝いたのは、36mm径のケースを与えられた、パルミジャーニ・フルリエの「トンダPF オートマティック」。広々としたギヨシェダイアルには、バゲットカットダイヤモンドのインデックスがセットされている。ローレット加工のベゼルやケースに一体化したブレスレット等、コレクションの特徴はそのままに、女性にも着用しやすいサイズ感に仕上がっている。

  新開発のムーブメントは、約60時間のパワーリザーブを備え、手仕上げによる装飾が施されている。

  


  複雑機構を搭載したレディスモデルに与えられるレディースウォッチ複雑時計賞(Ladies’ High-Mech Watch Prize)は、エルメスの「アルソー」に追加されたワールドタイマーが受賞した。

  ジェローム・コリヤールがデザインしたカレの図案「乗馬の世界地図」をあしらったダイアルの外周には、24都市のタイムゾーンが配されている。赤いポインターが備わったインダイアル自体が世界地図の上を周回し、ワールドタイマーとしての機能を果たすユニークな構造を特徴とする。ホームタイムは12時位置のウィンドウに表示される。

  


  メンズウォッチ賞(Men’s Watch Prize)を受賞したのは、コソボ出身の時計師であるレジェップ・レジェピが立ち上げたブランド、アクリヴィアの新作「レジェップ・レジェピ クロノメトル コンテンポランⅡ(RRCCⅡ)」。

  プラチナケースにブラックエナメル製ダイアルを組み合わせたクラシカルな外装に、1秒ごとにステップ運針するムーブメントを搭載する。このムーブメントはシンメトリーな輪列配置を特徴としており、その様子をシースルーバックから鑑賞することができる。受けには、深い面取りとコート・ド・ジュネーブが施されている。

  


  メンズウォッチ複雑時計賞(Men’s High-Mech Watch Prize)は、複雑機構を搭載したメンズモデルに与えられる賞。今回は、レディースウォッチ複雑時計賞を受賞した「アルソー ル タン ヴォヤジャー」のメンズサイズモデルが受賞した。

  チタンとプラチナのコンビネーションケースを採用する。インダイアルが世界地図の上をゆっくりと周回する様子は、まるで世界各国を旅しているような優雅さをたたえている。自社の工房で製造されたレザーストラップには、エルメスらしい質の高さを感じる。

  


  20年以上にわたり、時計史に影響をおよぼした象徴的なモデルに与えられるアイコニック賞(Iconic Prize)を受賞したのは、タグ・ホイヤー「タグ・ホイヤー モナコ キャリバー ホイヤー02 クロノグラフ ガルフエディション」。ダークブルー、ターコイズ、オレンジの3色を取り入れた「モナコ」のガルフエディション最新作だ。

  このモデルは、自社製の自動巻きクロノグラフムーブメント、キャリバーホイヤー02を搭載する。3時位置の積算計にもターコイズやオレンジが取り入れられ、6時位置にはホワイトのガルフロゴがあしらわれている。レーシングウォッチとしてのモナコの歴史を象徴する1本だ。

  


  トゥールビヨンを搭載した優れたモデルに与えられるトゥールビヨン賞(Tourbillon Watch Prize)は、H.モーザー「パイオニア・シリンドリカル トゥールビヨン スケルトン」が受賞した。

  パイオニア・シリンドリカル トゥールビヨン スケルトンは、12時位置にファンキーブルーフュメのドーム型ダイアルを配し、6時位置にはフライングトゥールビヨンを搭載したモデル。高さを持たせたインデックスは、スーパールミノバを混合したセラミックベースのグロボライト製。トゥールビヨンに組み込まれたヘアスプリングは、18世紀に発明された円筒形を採用する。これらの立体的な構造を効果的に見せるべく、ムーブメントはスケルトナイズされている。

  


  カレンダー&アストロノミー賞(Calendar and Astronomy Watch Prize)は、特殊なカレンダーや天体に関する機能を搭載したモデルに与えられる賞だ。今回受賞したクレヨン「エニーウェア」は、日の出と日の入りの時間を2枚のディスクによって表示するモデル。外周には24時間表示のリングを配し、太陽型のモチーフがその内側を周回する。

  薄いブルーのディスクが日中、濃いブルーのディスクが夜間を表し、年間を通してその割合が変化する複雑な機構を組み込みながらも、直径39mm、厚さ9.5mmのコンパクトなケースサイズに抑えられている。6時位置のインダイアルは、月日を表すカレンダーだ。

  


  特別なメカニカル賞(Mechanical Exception Watch Prize)を受賞したのは、クロノメトリー・フェルディナント・ベルトゥーの「FB 2RSM.2-1」。フュゼチェーンを備えたトゥールビヨンに加え、1秒ごとにステップ運針するデッドビートセコンドを搭載したモデルだ。

  時・分・秒がそれぞれ異なる軸に配されたレギュレーター式であり、時は2時位置の小窓、分は12時位置のインダイアル、秒は中央に配されている。シースルーバックからは、大型のトゥールビヨンキャリッジを含むムーブメントを鑑賞することができる。

  


  クロノグラフ賞(Chronograph Watch Prize)を受賞したグローネフェルト「1941 GRÖNOGRAAF TANTALUM」は、同社初のクロノグラフだ。中央にクロノグラフ秒針、6時位置に30分積算計を備える。クロノグラフのリセット時にかかる衝撃を緩和すべく、3時位置から覗く遠心式レギュレーターによってリセット速度を調整する機構を組み入れた意欲作だ。

  ケースバックからは、手巻きクロノグラフならではの磨き上げられた多数のレバーと、その動作を楽しむことができる。ケース素材には、密度が高く硬度と耐食性に優れるレアメタル、タンタルを採用する。

  


  1980年代までフランス海軍の公式サプライヤーとして、ダイバーズウォッチを納入し続けたチューダー。ダイバーズウォッチ賞(Diver's Watch Prize)を受賞したのは、そんな同社の歴史に新たな1ページを加える「ぺラゴス」のバリエーションモデル「ぺラゴスFXD」だ。

  フランス海軍の戦闘ダイバー部隊、“コマンドー・ユベール”協力の下で開発された今作は、ケース一体のストラップバーや両方向回転のカウントダウンベゼルを採用している。

  

22:42 [Comment:0]